1976年に作られた人形劇のアニメーション作品に道成寺で使用された人形は旅の僧侶に惚れてしまた女の情念を描いた悲劇の物語。人形アニメーションは人間が作るのではなく、人形を少しずつ動かして何度も撮影しつなげてみせる手法。この独自の表現にたどり着くまでに川本は異国の地で一人人形と向き合い、悩み抜いたという。20代から人形制作の道に踏み入った川本は、人気の石鹸のCMや大手ビール会社の紙面などに携わり売れっ子に。30代半ばで人形作家として成功した。しかし、仕事として頼まれたものではなく、自分だけの人形を追求してみたいと考えた。
