日立製作所の株価が今年に入り急上昇している。要因の一つは「生成AI」。来年3月までに生成AIに3000億円を投資する。27万人の社員中5万人以上を生成AIの専門家として育成する方針を発表。日立は1910年に創業、最初の製品は鉱山で使用した5馬力の「モーター」。日本人の設計・製造では現存する最古のもの。その後、モノ作りの会社へ。白物家電などを製造。10年ほどでビジネスモデルは大きく転換した。昨年度の売り上げ比率は発電や鉄道、エレベーターや産業用機器など、金融や交通などのITシステムが占める。きっかけはリーマンショック。“大企業病”が続いていたが、巨額の赤字で危機感を抱き組織を整理。そして日立の純利益はV字回復した。日立は「モノ作り」企業から「社会課題の解決」企業へ(生体認証など)。今後、社会課題の解決に生成AIを生かしていくことが狙い。