撮影2日目。日曜日の朝9時前、予備校が開くのを待つ人たちがいた。社会保険労務士の授業を受けるという男性に声をかけた。社会保険労務士は働き方改革や労働環境の変化で注目されている資格とのこと。1人の女性が撮影スタッフに声をかけてきた。9月に仕事(コンタクトの小売業)を辞め、現在失業中。もともとは法律事務所の仕事をしていたが、「休憩なしの15時間労働」などブラックばかりだったという。派遣の仕事を続けてきた50代の女性に声をかけた。役立つ人になることを目指しているという。これまで30以上の資格を取得してきたという建設会社の現場監督の男性に声をかけた。向上心というよりは、「分からないことを知りたくなった」の繰り返しとのこと。夕方5時、国家公務員試験を受けるという男性がいた。近々医療機器の営業の会社を辞める予定とのこと。男性は格闘技経験者で、もともとは警察官になりたかった。「お金のために物を売る」という考えになっていく自分に違和感を覚えるにつれ、警察官への憧れが蘇ってきたという。夜7時前、ゆっくり歩く年配の男性がいた。朝10時からいたという男性は、檀家総代をやっている関係で司法書士を目指しているという。