小田選手は9歳の時に左股関節に骨肉腫を発症して車いす生活を余儀なくされたが、10歳の時に国枝慎吾さんの姿を見て車いすテニスに取り組むようになった。去年から全仏OPを連覇するなどしてきたが、初出場となったパリ大会については「世界を変えに来た でも金じゃないと世界を変えられない」と金メダル宣言を行っていた。男子ダブルスは決勝で英国に惜敗したが、シングルスではダブルスで敗れたヒューエット選手に絶体絶命の場所から逆転勝利する形となった。車いすはバイク部金も手掛ける静岡・橋本エンジニアリング製で、マグネシウムを素材に使い従来の車いすの半分ほどとなる10kg程度という軽さを実現した。さらに、座面の左側を切り取り、足を引きやすいように作られているのが特徴。小田選手は車いすの人しか車いすテニスをしていない状況を変えていきたいとも綴っている。