川崎重工業はフィジカルAIを活用した造船ロボットの試作機を公開。どの程度溶接するか自律的に判断して作業する。従来は技術者が高所作業車に乗りながら溶接していたが、この作業をロボットが担う。2028年度から自社工場での本格運用を開始し、外部への販売も行う計画。かつては日本のお家芸とも呼ばれた造船業界を支えてきたのは熟練の技術者だった。しかし職人技を持ったベテラン技術者は減少。政府は2035年に国内の船の建造量を現在の倍にすることを目標としているが、生産体制の強化が課題となっている。ベテラン技術者の作業をフィジカルAIに担わせようという動きは別の造船大手でも。ジャパンマリンユナイテッドは鉄板を曲げるなどの作業を担うロボットの開発を進めている。フィジカルAIは製造業だけでなく医療・介護など様々な分野での活用が期待されている。開発競争は激化しているが、ものづくりの蓄積ある日本が優位か。政府は官民連携して2040年度までに10兆5000億円の投資を見込んでいる。
