ヨーロッパ議会選挙で認識されたのは2つ。まず、ヨーロッパ議会においては中道勢力が、これまでどおり過半数を占めるということ。しかし、次のメッセージ右傾化はEUにとって本当に問題となる。統治や法律の制定がとても難しくなる。とりわけ右派ナショナリスト右派ポピュリストが特に圧力をかけたいと考えている分野において。移民難民政策はさらに厳格にしたい意向でヨーロッパを改造するというキーワードが挙げられる。ヨーロッパを外界から隔絶し中に入れないような城にしようという。環境分野も挙げられる。これまで大きなテーマだった。右派ポピュリストが大きな圧力をかけるようになり環境色が薄まりそう。最後は安全保障だが、ウクライナ支援が問題となる。右派ナショナリストポピュリストは平和について雄弁を振るいウクライナへ資金を提供することが当たり前ではなくなる。大きな圧力をかけてくるだろうし右派ポピュリストが成功することも十分に考えられる。結果、ヨーロッパはとても難しいことになっている。コンセンサスの形成ができるヨーロッパ議会とEUが必要とされる局面で右派や右派ナショナリストによりどちらかといえば対極化しそう。ヨーロッパは難しい時期に向かっている。