先週、静岡・富士スピードウェイで24時間耐久レースが行われた。ドライバーを交代しながら合計の走行距離を競う。トヨタ自動車のドライバーとして参戦したのは近藤真彦さん。近藤は「ガソリンエンジンとまったく変わらないくらいのパワーと音。水素の車だと言われなければわからない」。運転したのは水素エンジンカローラ。各社、開発中の車を走らせるが、トヨタは4年連続で水素エンジン車で出場。新技術の実証実験の場にもなっている。目指すのは温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラル実現。トヨタ自動車GR車両開発部・伊東直昭さんは「液体水素の技術をカーボンニュートラルの選択肢になり得るまで技術を高めていきたい」と話した。トヨタは去年から燃料を気体水素から液体水素に変更して参戦。液体水素は気体に比べタンクに入る量が大幅に増え、航続可能距離がのびる。