寺島進が見たい映像は、シャツの店。「男たるものは」みたいな昭和の時代が見ていてかっこよかったという。シャツの店は、1986年に全6回で放送されたドラマ。頑固だが、東京で一番のシャツを作ると評判の職人を鶴田浩二が、その妻を八千草薫が演じた。夫の頑固さに、妻の不満が爆発し、息子を連れて家を出た。妻は、シャツのオーダーを受けながら、小料理屋で働き始めた。夫は、連日バーに通っていたが、妻に言い寄っていた男と直接対決した。別居から数カ月後、妻は復縁の条件として、月に一回、目を見て「お前を好きだ」と言うことを提示した。夫は意を決して、妻の住むアパートを訪ね、夫婦は復縁した。寺島は、駆け出しの頃に見て、芝居がみんな上手で、この方々のレベルに早く達したいと思っていた、俳優という仕事も職人気質な部分があると思う、個性をいかして唯一無二の存在でいたいと精進しなきゃいけないなどと話した。