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「江川の丘」 のテレビ露出情報

さまざまな津波への備えが続く静岡県だが、その中には先人の知恵を生かしたものもある。遠州灘に面して海岸線が続く静岡県西部の袋井市。静岡県が想定する南海トラフ巨大地震での津波の高さは最大10mになるとされている。海が近く土地が低いこの地域は古くから津波や高潮の被害に悩まされて着た歴史がある。袋井市郷土資料館に当時の記録が残されている。1860年の江戸時代最大級の台風で高潮が発生。地域一帯が水に浸かり、犠牲者は300人とされる。この悲劇を繰り返すまいと、当時の人々によって高さ5mの人口の高台「命山」が作られた。完成以来辺りに水が押し寄せた時に100人単位で人々が避難する場所となった。市内には江戸時代に築かれた命山が今も残っていて、文化財として地域の歴史を物語る景観のひとつとなっている。この先人たちの知恵が現代に蘇り、新たに海岸から1.2km、地上高7.5m(海抜10m)、中新田地区の命山「きぼうの丘」が築かれた。命山復活のきっかけは2011年の東日本大震災。津波の恐ろしさを知った住人が南海トラフ巨大地震の避難場所として市に建設を要望したという。最大収容人数は400人、避難スペースの中に置かれたベンチには食料品や簡易トイレ、ブルーシートなどが備蓄されているて、夜間の避難に備えて太陽光発電のLED証明が設置されている。同様に設置された命山は沿岸を走る国道に沿って4機作られた。計2300人が避難することが出来る。命山のメリットは普段は公園として利用可能なこと、維持費が安いこと、長期間活用できることなどが挙げられる。地域住民は定期的に命山への避難訓練をしている。

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