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「河童」 のテレビ露出情報

1961年から放送されていたコマーシャル、漫画家・清水崑が生み出したキャラクター。1912年、長崎市で生まれた清水崑。社会現象にもなったかっぱの4コマ漫画で人気を博した一方で戦後復興期の政治情勢を描いた政治漫画で高い評価を受けるなど多彩な才能を発揮。亡くなって50年となる今年、長崎市で功績を紹介する市民講座が開かれた。講師を務めた長崎学研究所学芸員・入江清佳さん。作品の背景が分かるエピソードを織り交ぜながら説明。長崎市にある清水崑展示館。清水の作品はそれまでの怖い妖怪というかっぱのイメージを大きく覆し、「崑かっぱ」と呼ばれて親しまれた。芥川賞作家・火野葦平が1949年に出版した小説「河童」(出版:早川書房)。清水は表紙を担当。後に代名詞となるかっぱ作品の原点になった。2人の出会いは清水が27歳のとき。当時日本は日中戦争の真っただ中。清水は日本軍で占領政策の目的や方針を知らせる宣撫班のメンバーとして中国に派遣される。同じく従軍中だった火野と知り合い慕うように。当時、火野は河童は文学の支柱と表現するほど大切なテーマとしていた。清水は河童作品の挿絵を描かせてほしいと考えるようになる。帰国後、火野の「河童」の表紙を任された。火野が残した随筆に清水の苦悩する様子が綴られている。苦労の末に生み出された崑かっぱ。清水崑展示館では11月10日まで長崎と清水崑というテーマで企画展を開いている。

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