鳥取県・南部町は豊かな里山の町だがこの20年で人口が2割も減少し活気がなくなっていたという。その町に一昨年オープンしたのは法勝寺温泉。佛子園流で問題の解決をはかっている。仕掛けたのは前町長の坂本昭文さん。雄谷の進めるごちゃまぜが町を活性化させ、拠り所になると考えた。人が寄ってくる南部町のごちゃまぜ施設の一番人気は温泉。地下1200mから湧き出る温泉はとろみがあり肌がつるつるになると評判。料金は大人450円だが、カードを出すだけの人も。ここで週に一回ボランティアをすると働いた疲れを癒やすという名目で温泉にタダで入ることができるという。佛子園同様ここでも障害のある人30人が働いている。ここには毎日のように町の高齢者から子どもまでガヤガヤと集まってくる。こうした取り組みによって子育て世帯が移住してきて町に少しずつ活気が戻ってきたという。雄谷は佛子園のやり方を導入している全国の施設については、計画段階で結構な数になっていると答え事業に結びつけていきたいという自治体は200を超えてきているという。またごちゃまぜの施設では話さなくても同じ場所で同じ方向を向いている安心感を利用者は感じていると答えた。