大関として2場所連続優勝を果たし、昭和以降最速となる初土俵から所要13場所での横綱昇進を確実とした石川県出身の24歳、大の里。きのう大相撲の夏場所千秋楽、横綱・豊昇龍に敗れ全勝優勝とはならなかったものの、今場所は初日から自身最長となる13連勝。これまで2場所連続で優勝した大関が横綱に昇進できなかった例はなく、師匠の稀勢の里以来8年ぶりに日本出身横綱の誕生となる。石川県で生まれ小学1年生のときから少年相撲教室に通っていた大の里。当時の大の里について、父・中村知幸さんは、「小学校5年生の夏前くらいですかね、泣いたり試合に行きたくないって言って一つ試合をとばしたことがありますね」などとコメントした。去年の秋場所で2度目の優勝をし、昭和以降最速となる初土俵から所要9場所で大関に昇進。あまりのスピード出世に大銀杏を結えないちょんまげ姿の新大関となった。大関昇進伝達式からわずか8カ月、今回の夏場所で初の綱取りに挑み、2場所連続4度目の優勝を果たした大の里、地元から声援を送っていたファンの期待に答えた。横綱昇進が正式に決まるのは、あさって。