人口約500人の山梨県丹波山村、鉄道の駅はなくバスも1日4本だけ。1番近い都市の山梨県大月市までは車で1時間かかる。11年前の大雪では道路が寸断され、約1週間村が孤立。村には小さな商店があるだけでスーパーはないため、各家庭の備蓄を分け合い救助を待った。村には週2回開く診療所のみで、病院もない。新しく施設やインフラを作ろうにも税収が足りず、都市部に比べ不便な暮らしをせざるを得ない状況。長谷川の提案について村で意見を聞いてみると、インタビューに応えた人の多くが反対だった。村に住み続けたいという意見が多くあったという。日本は山が多く自然災害も多いため、諸外国に比べてインフラ整備が高コスト。人口減少も進んでいるためコストベースの議論になりがちだが、イギリスやフランスではインフラにかかる費用以上に、環境保全にメリットを見出している。