全国中学校体育大会いわゆる「全中」について、日本中学校体育連盟(中体連)は今月、3年後から水泳やハンドボールなど9競技を除外、全国大会をなくすという方針を示した。フジヤマのトビウオ、古橋廣之進さんの母校、浜松市の雄踏中学校の水泳部。過去には、全中で優勝をした生徒を輩出した実績があり、現在は全国の舞台を目指し、男女合わせて23人が活動している。中体連は、全国大会廃止を決めた基準として、部活の設置率が20%未満の競技と基準を説明している。県内の中学校のうち、水泳部があるのは全体の約19%で、水泳も取りやめの対象となる。静岡市立東中学校女子ハンドボール部。全中へとつながる予選大会に向け、週末の練習にも熱が入る。ハンドボールは競技人口が少なく、県内で部がある中学校は、男子、女子とも1校ずつしかない。中体連が全中から一部競技を除外しようと踏み切る背景には、少子化による競技人口の減少とともに教員の負担を減らす目的がある。全中は、全国8つのブロックが持ち回りで開催し、教員が大会の運営にも関わる。中体連の判断に一定の評価を示すのは、学生スポーツや体育学などを専門とする静岡産業大学の大島建講師。大島講師は、中学校の部活動について、競技経験のない教員が指導に当たるケースや、教員の意欲の違いによる指導格差などが大きな課題と指摘し、今回の判断は、中学スポーツが部活動から地域のクラブなどに変わる分岐点になるのではないかと話す。一方で、自身も全中を目指し、高校時代には全国大会を経験した静岡東中ハンドボール部の青木先生は寂しさが残ると言う。
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URL: http://www.city.hamamatsu-szo.ed.jp/yuto-j/
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