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- 鈴木悠 三上萌々
岸田総理は山梨・北杜市を訪れ、AIやデジタル技術を活用し、トマトを栽培する農業施設を視察した。視察後、スマート農業の普及による生産性の工場へ新たな支援制度の創設を発表した。
岸田政権発足から1000日。内閣支持率は危機的水準から抜けられない中で岸田総理大臣はどこへ向かうのか。岸田総理は、山梨・韮崎市で半導体企業やスマート農業などの現場を視察。9月の自民党総裁選に向け地方票を掘り起こしたいのではとの憶測の出る中、政治とカネの問題を巡り厳しい声が上がっていることについて、岸田総理は「厳粛にしっかりと受け止めなければならないと思っているが、地方の声、現場の声を丁寧に聞いていく姿を大事にしていくことは大切」と述べた。ある政府関係者は、「100日が政府の施策を示すタイミングであれば、1000日は結果が出るとき」と話す。実際、防衛費の増額や原発政策の転換、支援金制度創設を含む子ども子育て政策など与野党から反発を受けながらも先送りできない課題を推し進めてきた。政府内からは岸田総理について「よくいえば無邪気悪く言えば批判を恐れない」と評価する声も聞かれる。外遊から帰ってすぐ国会答弁に立ちこの1週間は毎日のように夜会合に臨むなど総理周辺がギブアップしそうになるほど精力的に動き回る岸田総理。9月の総裁選に向けて出馬を断念するのではという声もあるがそのような様子を感じさせない鈍感力とタフさを見せている。
米国・バイデン大統領は「ノースカロライナ州に来た理由は、11月にこの週で勝つつもりだからだ」と述べた。バイデン大統領は28日、選挙戦の継続を宣言し、先日のテレビ討論会で声がかすれたり、発言に詰まる場面が目立ったことを受けて、民主党内で浮上した撤退論の打ち消しを図った。バイデン大統領は「やるべきことを知っている。真実を伝える方法も知っている」と述べた。討論会で、高齢不安が露呈しつつも善悪の区別がつくとトランプ前大統領との違いを強調したバイデン大統領だが、前回の大統領選で支持を表明した有力紙「ニューヨークタイムズ」は、「バイデンが選挙戦にとどまることでトランプ前大統領が勝利する可能性が高まる」とする社説を公表。「バイデン大統領は4年前の彼ではない」と指摘し、「あなたが国に貢献できる一つの方法は撤退を表明すること」と呼びかけた。
北朝鮮で金正恩総書記も出席のもと朝鮮労働党の中央委員会拡大総会が始まった。新たな条約を結んだばかりのロシアとの関係などについてどのような議論があるかが注目される。朝鮮中央通信は28日に招集され金正恩総書記が司会を務めたと報じた。総会は去年12月以来。5つの議題が上程されたということだが内容は明らかにされていない。会議は数日間続くとみられる。北朝鮮は今月ロシアと首脳会談を行い有事の際の軍事支援などを明記した条約を締結した。5月下旬に失敗した偵察衛星の打ち上げの新たな計画が示される可能性もある。
国連のグテーレス事務総長は、SDGs進捗状況の年次報告を発表 “順調”と評価は全体のわずか17%で「これほど多くの人々が基本的なニーズを満たしていないことは言語道断であり許しがたい」などと述べていた。
天皇皇后両陛下は英国公式訪問を終え帰国された。両陛下は羽田空港に到着し出迎えた秋篠宮ご夫妻らとにこやかに挨拶を交わされた。両陛下は今月22日から8日間の日程で国賓として英国を公式訪問されていた。今回の訪問を振り返り両陛下は文書で、がん闘病中の英国・チャールズ国王を気遣い「すばらしいおもてなしをいただいた」と感謝の思いをつづられた。かつて留学されたオックスフォード大学を訪れたことにも触れ、「思い出に満ちた場所を再訪することができるとともに、懐かしい方々にお会いできたことは大変うれしいことだった」と振り返られた。
福岡県東峰村では気象庁が「線状降水帯」の予測情報を出したこともあり、不安を感じた住民が役場に来ていた。気象庁のホームページに加え災害予測の説明に職員が活用していたのが、九州大学が開発した「市町村災害対応総合システム」。東峰村では7年前、土砂災害や河川のはん濫などの豪雨災害で3人の犠牲者が出た。東峰村では、気象庁や県の情報に加え、6時間先の予測ができるこのシステムを使って「高齢者等避難」や「避難指示」を出す判断をしている。AI(人工知能)を活用するこのシステム、災害が起きる前に被害を予測していのちを守ろうと、九州大学の三谷泰浩教授が開発。5年前に開発されたもので、降水量や洪水、土砂災害の被害などを地図上に色分けして表示する。川が決壊した際の「6時間先までの浸水範囲」の予測について、通常の計算であれば数時間かかるところ、AIを使うことによって数分ではじき出すことができる。さらに、こうした被害予測と「どこにどれくらいの年代の人がいるか」の情報を合わせることで、「いつ避難が困難な状況になるのか」を予測することも可能。気象庁が出しているキキクルに比べて、細かい地区ごとに予測するのも売りの一つ。三谷教授は、一刻を争う災害の現場でAIの活用は意味があるとする一方、最後は各自の判断が必要だと強調する。また、住民が実際の被害情報を写真で投稿することも可能。災害がどこで起きているのか素早く情報を収集できるため、職員の人数が少ない村にとっては大きな助けとなっている。
神奈川・川崎市の誕生100周年のイベントで、ブルーインパルスの記念飛行が行われた。約20分間にわたる飛行に多くの人が魅了された。6機が大空を舞う姿を一目見ようと集まった多くの観客がカメラを向けた。ブルーインパルスはきれいな隊列を組んだまま、川崎市や東京・渋谷の上空などを飛行。
神奈川県平塚市で昨日、神奈川県警創立150年を記念して県警音楽隊によるコンサートが行われた。「栄光の架け橋」や往年の刑事ドラマのテーマ曲などが演奏されたほか、ディズニーメドレーに合わせ結成50年を迎えたカラーガードのパフォーマンスも披露された。県警の直江利克本部長は「一丸となって新たな歩みを進めていく」と決意を述べた。
日本全国の気象情報。
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室蘭を拠点に路線バスや都市間バスを運行する、道南バスの営業所。3月に入社した路線バスの運転手・野崎新司さんは47歳の新入社員。室蘭出身の野崎さんは、道南バスが運転手を募集していると知人から聞いて一念発起。約30年勤めた建設業の仕事を辞めた。小さいころからの憧れが背中を押した。一方、高齢化や定年退職者が増え、人手不足を抱えていた道南バス。所属する約300人の運転手のうち40代以下はわずか50人ほど。野崎さんのような若い運転手は、喉から手が出るほど欲しい人材で、会社は中途採用に力を入れている。資材を運ぶトラックなどを運転するため、大型免許を持っていた野崎さん。入社前、乗客を乗せるために必要な2種免許も取得するなど、準備を進めてきた。最終試験に合格、最終試験から3週間、実際に乗客を乗せて、バスを走らせる野崎さんの姿があった。
川が氾濫したという想定の水防訓練の会場で、注目を集めていたのがドローン防災航空隊。メンバーは高校生で構成。その名も「Kakegawa Ballon Flower’s」。航空隊は、2年前に設立。高校生たちは夏休みを利用し、国の飛行許可申請に必要な訓練を受けた。高校生は「興味のあるドローンが市のためや災害のときに役立つことに魅力を感じて自分もやってみたかった」「隊員になったら市にも協力できる」と話す。この日行われた訓練では、ドローンを上空80mに飛ばし、約1キロ離れた避難所周辺の状況を撮影。災害現場の正確な被害状況を把握するために重要なドローン。ドローンは、いつも高校に置かれ、災害が起きた際にはメンバーがすぐに持ち出し撮影可能。メンバーはすでに災害現場で活躍中。「ドローン隊の活動をいろんな人に知ってもらって高校生の代表として市民のみなさんに頼られる存在になりたい」と話した。
福岡タワーの近くにある福岡市の寿司店「まさ庄」。ランチの時間になるといつも満席となる人気店だが、来店する人の多くが外国人観光客。この日はほとんどが韓国からの旅行客だった。日本を訪れる外国人観光客は、今年3月にコロナ禍前を上回る過去最多の308万人にのぼった。農林中央金庫が訪日観光客に対して行ったアンケートでは「滞在時に食べた日本の料理」という質問に、約7割の人が「寿司」と回答している。また、「最もおいしかった料理」についても一番多かった回答が「寿司」。インバウンド客に人気の寿司店だがその一方で職人不足が深刻化している。そんな中、福岡初の寿司職人の養成所が今年4月に開設された。この養成所はわずか3か月で寿司職人の技術を学べるというのが最大のセールスポイント。魚の目利きや捌き方から経営に必要な知識まで身につけることができる。生徒の多くが飲食業は未経験、年齢も経歴もバラバラだが将来海外で働くことを目指している人が多いのも特徴。そんな中大きな夢を抱いて韓国からやってきた生徒がいる。ソンジウォンさんは、寿司職人になりたいと今年4月、1人で韓国から来日。この養成所では調理の技術だけでなく、接客についても学ぶ。いつかは韓国で日本人が来て食べてもおいしいと言ってくれる店を開きたいというジウォンさん。卒業後も日本の寿司店で修業したいと考えている。
TBS NEWS DIGアプリの告知。
全国中学校体育大会いわゆる「全中」について、日本中学校体育連盟(中体連)は今月、3年後から水泳やハンドボールなど9競技を除外、全国大会をなくすという方針を示した。フジヤマのトビウオ、古橋廣之進さんの母校、浜松市の雄踏中学校の水泳部。過去には、全中で優勝をした生徒を輩出した実績があり、現在は全国の舞台を目指し、男女合わせて23人が活動している。中体連は、全国大会廃止を決めた基準として、部活の設置率が20%未満の競技と基準を説明している。県内の中学校のうち、水泳部があるのは全体の約19%で、水泳も取りやめの対象となる。静岡市立東中学校女子ハンドボール部。全中へとつながる予選大会に向け、週末の練習にも熱が入る。ハンドボールは競技人口が少なく、県内で部がある中学校は、男子、女子とも1校ずつしかない。中体連が全中から一部競技を除外しようと踏み切る背景には、少子化による競技人口の減少とともに教員の負担を減らす目的がある。全中は、全国8つのブロックが持ち回りで開催し、教員が大会の運営にも関わる。中体連の判断に一定の評価を示すのは、学生スポーツや体育学などを専門とする静岡産業大学の大島建講師。大島講師は、中学校の部活動について、競技経験のない教員が指導に当たるケースや、教員の意欲の違いによる指導格差などが大きな課題と指摘し、今回の判断は、中学スポーツが部活動から地域のクラブなどに変わる分岐点になるのではないかと話す。一方で、自身も全中を目指し、高校時代には全国大会を経験した静岡東中ハンドボール部の青木先生は寂しさが残ると言う。
去年の年末から県内の小学校にも届いたグローブ。大谷選手が子どもたちに野球を楽しんでほしいと、各校に3つずつ寄贈したもの。長野市の少年野球チームのメンバーに「大谷グローブ」が学校でどう使われているか聞いてみると各学校次第だが、飾られているだけのところも少なくないよう。そんな「大谷グローブ」を有効に活用しようと、長野市の小学校である大会が行われた。野球によく似た「ティーボール」。ピッチャーがいないことが特徴で、ティーに置いたスポンジボールをバットで打つ小さな子どもでも簡単にできる競技。ほとんどの子どもが「大谷グローブ」を使っている。実はこの大会には周辺の小学校4校と、3月で閉校した小学校1校から、それぞれのグローブが持ち寄られた。毎年行っている交流会の一環で、普段野球をしている子もそうでない子も、学校関係なく夢中でボールを追いかけて楽しんでいた。
まるで「木の板同士を叩いている」かのような音を奏でるのは、北九州市の名物・堅パン。約100年前に、八幡製鉄所で働く人がカロリーを補給するために開発された。そんな鉄の街で生まれた堅パンは、名前の通り「堅いお菓子」として有名。唯一無二の堅さと素朴な甘味で、長年北九州市のソウルフードとして愛されてきた堅パン。4月から土産物店などで販売する堅パンに、新たなパッケージが加わった。テーマは「堅パンvs鉄」。堅パンと鉄なべ餃子の鉄なべや鉄道のレールなどとの硬度の比較がパッケージに掲載されている。側面に書かれているのは「健康はアゴから」。専門家は「堅いものを食べることがよくかむことにつながる」としたうえで、「健康にもよい」と話す。堅パンは現在、八幡製鉄所の跡地にある日本製鉄の敷地内で製造されている。かつて、八幡製鉄所の従業員が作業着の胸ポケットに入れてかじりながら仕事をしていたと伝えられる、堅パン。過酷な環境の中、懸命に働く従業員を支えたのは製鉄マンのプライドと堅パンだったのかもしれない。
エンディングの挨拶。