事件から58年。袴田さんに無罪が言い渡された。裁判所は3つの証拠捏造を認め、5点の衣類については捜査機関により血痕をつけるなどの加工がされたと断じた。自白については非人道的な方法で得た実質的な捏造証拠とした。裁判所は袴田さんに謝罪した。裁判にはのべ30人以上の裁判官が関わってきた。熊本典道元裁判官は亡くなるまで袴田さんの無罪判決を望んでいた。熊田俊博元裁判官は自身を含めて誤判に関わった責任は重いと話した。畝本直美検事総長は捏造と断じた判決は到底承服できないと不満を述べた。村山浩昭元裁判官は検察官の抗告の禁止や証拠が開示されやすい仕組みを訴えている。ひで子さんは再審制度の改正を目指す国会議員の会合に出席し、声を上げている。無罪判決の3日後、袴田さんは支援者の前に立った。検察は控訴せず、無罪が確定した。
