去年10月、国の史跡指定「浦添城跡」の中にある琉球国王などの墓「浦添ようどれ」の壁面などが傷つけられる事件発生。県内在住20代の3人が文化財保護法違反の疑いで逮捕され、その後、略式起訴された。浦添市教育委員会は損傷事件や沖縄戦から80年となるのを受け、琉球王国時代を物語る文化財の価値や、戦争で大部分が破壊され、2005年に復元された歴史を、改めて子どもたちに伝える取り組みを始めることにした。具体的には新年度から市内11のすべての小学校を対象に授業の一環として「浦添ようどれ」周辺のフィールドワークを行い、希望する学校にはNPO法人による戦跡ガイドを派遣して現地で説明するという。対応できる学校から順次開始。市教育委員会は”郷土の歴史や文化にこれまで以上に興味を持って自分が暮らす地域を深く知る機会にしたい”としている。