およそ10万人が犠牲となった東京大空襲からあすで80年になる。1945年3月10日未明、東京はアメリカのB29爆撃機による空襲で下町を中心に壊滅的な被害を受けおよそ10万人が犠牲になった。きょうは東京・台東区の寛永寺で平和を祈る集いが開かれた。集いは空襲で両親など家族6人を亡くしたエッセイスト・海老名香葉子さんが毎年開いていて遺族などおよそ500人が集まった。また多くの犠牲者が一時的に埋葬された上野公園では海老名さんのメッセージが読み上げられた。そして地元の子どもたちが平和を願う歌を披露した。一方、江東区では戦争の悲惨さを語り継ぐつどいが開かれた。作家・早乙女勝元さんが制作した紙芝居が披露された。また10歳で空襲に遭い両親と弟を亡くして戦災孤児となった元木キサ子さんが登壇した。