完成したのは淀川大堰閘門で淀川の河口に設置され2枚の水門で船の前後を閉じて水位を増減させて昇降させるもので、「船のエレベーター」とも呼ばれている。国が総事業費186億円を投じた。これによって水位の違う水面をつないで船の往来が可能になり、きのうは大型観光船が1メートル余りある水面の高低差が同じ高さになるのを待って通過していった。淀川は古くから大阪湾と京都を結ぶ水上ルートとして利用されてきたが、淀川の河口部に「淀川大堰」ができたことで船は通行できなくなっていた。しかし災害時の輸送ルートとしての役割が再評価されたのに加え大阪関西万博に向けて観光の活性化につなげるため再び京都から大阪湾まで船の往来を可能にさせようという計画が進められてきた。万博の開催期間中は会場の大阪、夢洲と京都、伏見を結ぶ観光船の就航も検討されているということ。