英国の投資ファンド「パリサーキャピタル」は大手私鉄・京成電鉄に対し株主提案を出したと発表した。京成電鉄は東京ディズニーランドなどを運営するオリエンタルランドの株式を保有しているが、この株式の一部の売却を含む資本の配分計画を年内に公表するよう求めており「株式の売却による資金を鉄道事業などへの投資にあてるべき」としている。また国内ファンド「ストラテジックキャピタル」は、淀川製鋼所に対しPBR(株価純資産倍率)を1倍以上に引き上げる計画の策定などを求める株主提案を出した。大和証券・吉川英徳主任コンサルタントは「企業側に対して変革を促す手法として、水面下での対話にとどまらず株主提案を行うことも有効なツールとして認識が広がってきている」と話す。