日本海中部地震からきょうで42年となるのに合わせて、深浦町では震度6弱の揺れで青森県の日本海沿岸に大津波警報が発表されたという想定で町内全域で一斉に防災訓練が行われた。1983年5月に発生した日本海中部地震は秋田県沖を震源とするM7.7の大地震で、津波などで秋田県や青森県などで計104人が犠牲となった。このうち青森県では沿岸に5メートルを超える津波が押し寄せたとされ17人が死亡した。訓練が始まると町の職員たちは速やかに高台に避難していた。また、災害時の拠点となる町の保健センターでは避難した職員たちが災害対策本部を開設し、被害状況の報告や自衛隊への災害派遣を要請する手順などを確認していた。深浦町・平沢一臣町長は「沿岸で津波が来たら多くの命が失われることも想定されるので、1人も亡くならせてはいけないという強い思いで今後しっかりと防災・災害対策を講じていきたい」と話した。