陸口記者がバター不足について解説。バターの生産量が減っているのはコロナ禍だったことも影響している。学校給食などが休止となって牛乳が余り、生産量を減らした。そこにこの夏の記録的な猛暑で生乳の生産が想定よりも減少し、結果としてバターも減った。北海道大学の清水池准教授によると、バターの副産物としてできる脱脂粉乳が売れず在庫が積み上がっているという。これ以上在庫を増やすことはできず、バターの量も増やせない。元を取るには脱脂粉乳を捨てた分バターの価格に上乗せしなければいけないためバターが高くなる。そのためメーカーも生産者も脱脂粉乳を廃棄したくないと考えている。菓子メーカーが多めに在庫を持っておく動きもあり、街の洋菓子店にバターが届かない状況。スーパーで買うと家庭用バターがなくなるおそれがあるため、街の洋菓子店はモラルで買っていない。北海道などではコロナ禍の間生乳の生産を抑えてきたが、来年度からは生産量を少し戻すことを決めた。