世界各国で懸念される反DEIとも受け取れる動き。イタリア・メローニ首相は反LGBTQ的発言を繰り返し、カップルが代理母を通じて子どもを持つことを禁止。LGBTQを標的にしたと批判された。ドイツでは連邦議会選挙で躍進した極右政党AfDが多様性重視の政策を拒絶し、同性カップルの権利の制限やトランスジェンダーを支援する措置などの禁止を提唱してきた。更に多くの国で女性の権利が危機にさらされている中、国連のグテーレス事務総長は「愛国主義と女性蔑視が主流になろうとしている。私たちは反撃しなければいけない」などと呼びかけた。アメリカを起点に世界的に後退が危惧されるDEI。その背景について、ジェンダー法に詳しい谷口氏はトランプ氏の支持基盤である白人男性たちがDEIが進むことによって自分達が割りを食っているという意識があり、なにかあったときにバッシングの矛先が弱いものに向きやすいと指摘している。日本では女性活躍推進法が今年改正される予定。谷口氏は「数としてはマジョリティである女性すた活躍できない社会においては、他のマイノリティはもっと活躍できない。景色を変えていくため、今までその場にいなかった人たちを入れるのはDEIの大事なところ」などと指摘している。