広島市南区にある旧陸軍被服支廠は4棟からなる最大規模の被ばく建物で国や県、広島市でつくる研究会はどのように活用するかを検討している。これについて市民グループの代表など4人はきのう県庁で記者会見を開き「このうち1棟を自然について学ぶことができる博物館として活用するべきだ」と述べた。具体的には地球の歴史や生命の進化、原爆で地域の自然が受けた影響などについて、標本や模型、CGを活用して参加体験型の博物館にするべきだとしている。グループは今月12日に湯崎知事に宛てた要望書を提出する予定だ。「自然の博物館」をつくる会の平山会長は「あえて軍事施設である被服支廠を平和を発信する施設として利用することは重要な意味を持つ」などと話した。