静養のため、4年ぶりに長野県軽井沢に滞在されている上皇ご夫妻。今日午前10時頃、軽井沢町の大日向地区を散策された。昭和天皇の時代から思いを寄せているこの土地。浅間山の麓のこの地区は、戦後旧満州からの引き揚げ者が開拓した農地。記念碑の前に立たれる上皇ご夫妻。記念碑には、昭和天皇がこの地を訪れた際、戦後苦労を重ねた人たちを思い詠まれた歌が刻まれている。上皇さまも2003年、開拓者たちへの思いを「開拓につくしし人ら訪ひ来れば雲を頂く浅間山見ゆ」と和歌に詠まれている。この後ご夫妻は、広大なキャベツ畑を訪ねられた。美智子さまの手を握られる上皇さま。畦の上の歩きにくいところでは、上皇さまが美智子さまに足元を気遣われる場面も。笑顔で美智子さまに語りかけられる上皇さまと頷きながら耳を傾けられる美智子さま。これまでに何度もこの地区を訪問されているご夫妻。上皇さまが戦後、宮内庁職員と野菜を育てた思い出を振り返られた。上皇ご夫妻と軽井沢は繋がりが深い。初めて出会われたのが、軽井沢のテニスコートだった。ダブルスの試合で上皇さまと美智子さまが対戦したのがきっかけでおつきあい、結婚された。上皇ご夫妻は29日まで軽井沢に滞在される。