おととし1月の能登半島地震とその年の9月の豪雨で被災した石川・珠洲市にあるホテル。その後、むき出しになった鉄骨からアスベストが剥がれ落ちていたことが確認された。去年4月に剝がれ落ちたアスベストを見つけたきっかけは現地のボランティアからアスベストの被害者の支援や調査を行うグループの1人、永倉冬史さんへの情報提供だった。当時、この建物のすぐそばではボランティアがこのホテルに残された食器を洗うう作業をしていたという。また、同じ時期に七尾市では1年以上アスベストがむき出しの状態で飛散対策が取られていなかった建物も確認された。アスベストの危険性が広く知られるきっかけの1つとなったのが阪神・淡路大震災。解体現場近くで行われた民間の調査では当時、用いられた大気汚染防止法の基準値を大きく超える値が確認されている。道路建設会社の従業員や警察官などこれまでに少なくとも8人が震災に関連するアスベストによる労災や公務災害と認定されている。震災の教訓から国は災害時のアスベスト飛散対策についてマニュアルを策定。今も解体作業が続いている石川・七尾市では先月、阪神・淡路大震災の発生からアスベストの調査を行ってきたメンバーたちが状況を確認するため現地を調査。ボランティア団体のスタッフは「(アスベストの危険性を)知っている人は少ない感じがした」と話す。メンバーたちは今回の調査を踏まえて解体工事中のアスベスト飛散対策が適切に行われているかのチェックの強化や指導の徹底を石川県に求めた。行政が取るべき対策について、立命館大学・南慎二郎講師は「事前に平時から区域内の建物でどこの建物にアスベストが使われているか把握しておくことで行政側の意識の醸成にもつながっていく」と指摘。
住所: 熊本県熊本市大江2-5-1
URL: http://www.kumagaku.ac.jp/
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