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「熊本県高校総体」 のテレビ露出情報

生け垣に隠された長い通路の先にある扉の向こうに179人の命が託されてきた。親が育てられない子供を匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご」。2007年、熊本市の慈恵病院で運用開始。国内初の試みは全国的な議論を呼んだ。ゆりかごの運用開始から18年、「孤立出産」の末に訪れるケースが多いという。宮津航一さんも預けられた子供の1人。4年前、宮津家で自分の生い立ちについて調べてきたことを打ち明けていた。航一さんは運用開始初日に預け入れられた。当時3歳、想定されていた赤ちゃんではなかった。迎え入れられた宮津家は親と暮らせない子供を里親として育てるファミリーホーム。一緒に暮らす様々な事情を抱える子供たち。かつての自分がここにいる。境遇を知っていた美光さん・みどりさんは幼い航一さんをいっぱい抱きしめた。高校2年生の冬に養子縁組が成立し、法律上も親子に。美光さん達は航一さんの生い立ちについて分かることは隠さず話してきた。小学生の時、宮津家に母親の情報が寄せられた。実父は分からなかったが、実母は交通事故で亡くなっていた。航一さんを引き取った親戚がゆりかごに預けたそう。美光さんは航一さんを生まれ故郷へ連れて行った。常に航一さんの自分探しに寄り添ってきた。中学校から打ち込んできた陸上競技。この日は熊本県高校総体。最後の夏、100mに出場する。目標としていた自己記録を更新。悔いのない夏になった。ただ、この時は周りに全てを打ち明けることができない自分もいて揺れていた。

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