喜多美結記者がデフリンピックについて解説。喜多記者はデフテニスの選手であり、2019年の世界選手権で日本人として初優勝している。前回のデフリンピックの際は代表選手に内定していたが、コロナの影響で日本はテニスの参加を辞退したため出場できなかった。喜多記者は小学3年生で両耳の難聴が徐々に進行する特発性両側性感音難聴と診断され、現在は人工内耳を着けて生活している。今回取材したのは代表で一緒に練習していたテニスの親松直人選手。武器は力強いサーブで、日本初開催の大会で金メダルを目指す。生まれた時から耳が聞こえにくく、普段は両耳に補聴器を着けている。デフリンピックのルールで試合中は補聴器を外している。難聴が分かったのは2歳の時で、自分以外は聞こえる家族の中で育ち小学校には補聴器を着けて通っていた。幼稚園から続けていたサッカーで、補聴器を着けても指示が聞こえにくい事があり、馴染みにくさを感じるようになった。聞こえていないことをはっきりと自宅したのは小学5年生の時で、先生の胸元に付けたマイクから直接音が届く補聴器を使うようになった。親松選手がサッカーに代わりのめり込んだのが小1から父と続けていたテニスで、1人でのプレーに魅力を感じた。一方で父からは人との関わりを増やすために練習相手を誘うよう求められた。テニスを通じて仲間ができ、聞こえないからコミュニケーションが取れないではなく、聞こえないからどうしてほしいか伝えることが大事だと気付いたという。
