水道料金が値上げすると暮らしにどれほどの影響が出るのか。去年値上げし、既に大きな影響が出ている埼玉、千葉で取材。去年12月に平均22%値上がりした埼玉県羽生市では人口減少や節水機器の普及などにより水道料金の収入が減少、老朽化が進む水道施設の補修費用をまかなうため値上げを決断。約5万匹の金魚を飼育のらんちゅう専門店・らんらん店では稚魚には水道水が適しているため2か月で2万円ほどで夏にはいくらになるか不安だと話す。70代夫婦の自宅では洗い物はこまめに水道を止め、風呂も水替えは2日に1回だが値上げ後の水道料金は2割上がって約9500円。去年4月、16%の水道料金値上げが実施された千葉県君津市は水需要の減少や物価高で事業費が大幅に増加したことなどが値上げの理由。久留里駅前にある誰もが利用できる地下水の水くみ場が注目を浴びている。1円でも水道料金を節約したいと連日多くの人が訪れていた。富津市でも人口減少などにより安定的な水道料金の確保が厳しくなることが予想され去年4月、約13%値上げとなった。今回行った100人の調査では9割近い人が何らかの節水をしていると答えた。浦上拓也教授は「人口減少などに伴う水需要の減少の影響で水道料金値上げに踏み切る自治体が今後も増える」と予測、「老朽化も水道管破裂など事故が多発してきた。更新を進めていかないといけない。必ず少なからず水道料金は上がる」とした。