赤ちゃんのお世話をしている塩川智子(45歳)。「産後ドゥーラ」と呼ばれ、家事や育児だけではなくてママたちの心のケアを行う。塩川さんは「お母さんに寄り添ってサポートすることを大事にしてまして、産前産後の女性のお宅に伺って、どんなことを必要としているのかというのを見極めながらやっています」と話す。妊娠中や出産直後は、ホルモンバランスの急激な変化などで精神的に不安定になりやすい時期。塩川さんは、そんなママたちに寄り添って“安心して子育てできる環境づくり”を行っている。2児のお母さんは「産後は寝不足で頭が回らない中で、塩川さんがいなかったら“我が家は崩壊しているんじゃないか”ってくらい私に寄り添って話を聞いていただいているので、とても助かっています」と話す。1児のママでもある塩川さんは当時、子育ての悩みを誰にも相談できず“子育てがつらい”と塞ぎ込んでしまった時期があったという。そうした経験から“ポジティブな気持ちで子育てをしてほしい”と産後のママたちを支え続けている。塩川さんは「何か特別な資格がなくても、ご自身の経験を生かしてできる仕事なので、『私も産後ドゥーラやってみたいな』と思う方が増えてくれたらいいなと思っています」と話す。