先月30日、大分・由布市では、大雨の影響で大規模な地すべりが発生し、住宅1棟が倒壊したほか、隣家の夫婦が一時孤立状態となった。大分県によると、発生直後は防災ヘリコプターを飛ばせなかったことから、救援物資を届けるためにドローンが使用された。災害発生直後にドローンを使い、救援物資を輸送した事例は、全国初になるという。被災した住宅まで、徒歩だと2時間かかるところが、3分で輸送できたという。使われたドローンは県内企業が開発したもので、操作したのも別企業だった。ドローンをめぐっては、今月の大雨で発生した土砂崩れや河川の氾濫の被害状況の調査でも活用されたという。大分県新産業興室は、災害時のドローン活用という新たな選択肢を得ることができ、引き続き物資輸送訓練などに取り組んでいきたいとしている。