埼玉県さいたま市のJR浦和駅から5分ほど歩くと、辺りは閑静な住宅街。アパートの1階に突如、10人ほどの行列が。築40年の賃貸アパート、102号室にある2020年開店のラーメン屋、(仮)麺食堂を取材。ユニークな名前のラーメン店。特徴は煮干しでだしをとるスープで、魚介の旨みが冴えるすっきりした味わい。ラーメンは700円と格安。しょうゆベースに紅しょうがで色づけしたウズラとチャーシュー、ストレート麺がスープによく馴染む。一番人気の「白らーめん」も700円。千葉県産の白醤油と煮干し油がベース。多い日は約50食、売れるという。店を開けるのは土曜と日曜のみ。1杯700円というお得な値段。店主・関浩嵩さんに話を聞く。平日はペット関連の仕事をしていて、出張の度に何と5000杯以上のラーメンを食べてきたという。ラーメン好きが高じて、妻の後押しもあり出店。アパートを選んだ理由については、お金がなく親戚が持っているアパートが1室空いていたので、改装など出来ることは手伝い営業の許可を取得したという。仕込みを始めるのは毎週月曜日で、ペットの仕事が終わってから。火曜もたれを作り、水曜と木曜はチャーシューやメンマなどを仕込む。金曜日はスープの水出し作業。毎日夜遅くまで手間をかけて作っている。「浦和セメント800円」も人気の味。今どき、ラーメン1杯700円は利益が薄い。関さんは家族の生活を考え、二足のわらじで働いている。