山崎貴が在籍する白組 調布スタジオ。『ゴジラ-1.0』のVFXスタッフは35人。同規模のハリウッド映画ではスタッフは1000人規模で制作費も10倍以上の差がある。社屋を改修し1フロアにスタッフを集約、監督と担当スタッフが直接やり取りしている。作品で特にこだわったのはCGでの表現が難しい水の描写。若い世代に任せて声に耳を傾けるのが山崎流。システムエンジニアの早川胤男は「監督は一番下の若いスタッフにも意見を言わせる雰囲気を作ろうとしている」と話した。3DCGディレクターの高橋正紀は「すごく優しいが最終的なクオリティーの詰めの段階になるとなかなかOKが出ない」と話した。ハリウッドに比べて圧倒的に少ない制作費で世界に挑むためのいくつもの工夫がある。少人数・低予算をアイデアで乗り越えている。