染野さんには経営の悩みを相談しあえる農家仲間がいる。10年前に皆で会社を立ち上げていたが、創業したのは米を輸出する会社の百笑市場。輸出で収入を増やし、米農家が笑顔になる。そんな願いがこめられてる。染野さんたちは、海外のスーパーで試食販売を行うなど日本の米をアピールしてきた。その百笑市場の経営を任されているのが長谷川有朋さん。アメリカの大学で国際経済学を学んだ。帰国後はベイスターズでラミレス監督の専属通訳に。長谷川さんも茨城出身で、縁があって社長を引き受けた。茨城県下妻市に百笑市場の本社があるが、米を年間2300トン輸出し、37の国と地域に展開。しかし米の輸出量は日本全体でみると生産量のわずか0.6%に過ぎない。4月下旬に、アメリカのボストンに長谷川さんの姿が。やってきたのはダウンタウンにある公園。大勢の人が集まっていた。この日は年に一度のジャパン フェスティバルを開催。伝統文化の着物や将棋、漫画のキャラのコスプレショーまで日本一色のイベント。日本食も振る舞われ、大量の日本米を持ち込んでいたのは長谷川さん。用意したのは焼きおにぎりで具を挟んだライスバーガー風、ツナを挟んだスパイシーなおにぎりは1200円。常陸牛を挟んだものは2000円と強気の値段。予想以上の売れ行きに長谷川さんは客の意見を聞いた。販売開始から5時間で米が完売した。しかし北米には最強のライバルがいた。
