自分の結婚相手となる女性を人身売買で連れて来る中国の農村部をテーマにしたフィクション映画が日本で上映された。仕事を紹介すると連れてこられた女性は人身売買業者により村に住む40歳独身男性の結婚相手として売られてしまった。抵抗するが虐待・監禁され耐え難い生活を送る物語となっている。映画は来月5日から全国拡大上映が決定した。映画に登場した結婚できない男性を中国では剰男(売れ残り男)と呼び2047年までに3000万人に達すると推定されている。中国社会への影響について東京大学大学院阿古教授は「結婚しない、できない人が増え家族が弱くなっていくということは今の共産党政権の統治の在り方にも影響を及ぼす可能性があると思う。家父長的な権力が社会各層をコントロールしていくような統治の維持は難しくなってくる」などとした。男女比率の不均衡から生じる問題に中国政府はどう対処しようとしているのか。