春の高バレ開幕まで37日。イェーモン ミャの一番の凄さはジャンプ力。石川真佑とほぼ同じ身長で最高到達点も300cmとほぼ互角。様々なスパイクを打ち分け得点を量産。スパイクスピードは歴代ミラモンNo.1の88km/hだった。春高に向けての課題は特にないという。チームとしての課題はブロックの強化だった。イェーモン ミャは誰よりも声を出し、チームを盛り上げた。イェーモン ミャは同級生で親友のビビアンのためにもどうしても優勝したかった。ビビアンは去年全治10か月のけがでプレーできなくなっていた。ビビアンは腐ることなくボール拾いなどを率先して行い、チームのために尽くしてきた。荻野明花もビビアンの背番号を託されたので絶対に優勝したいと強く思っていた。クリスマスもお正月も返上で練習漬けの毎日。春高前日、ビビアンは「一瞬一瞬を自分たちのためになる練習ができるようにしよう」と声掛けをした。ビビアンは前日、1人で体育館を大掃除していた。そして迎えた春高バレー当日。初戦の相手は米沢中央高等学校。磨き上げたブロックで見事ストレート勝ち。その後も勝ち進み決勝戦の相手は、東京都予選で激闘を繰り広げた、ライバルの共栄学園だった。