公共交通の本数が減るなど高齢者の移動手段の確保が課題となる中で、生活の利便性を高めようと、松山市石手地区で定額制で利用できる乗合タクシーのサービスが始まった。地元のNPO法人やタクシー会社が連携して始めたサービスは「チョイソコいして」と名付けられ、運行初日のきょうは出発式が開かれた。サービスでは小型タクシー1台が石手地区内で運行され4人までの乗り合いで利用できる。県内ではバスの路線数が縮小されるなど高齢者の移動手段が少なくなっている地域がある一方高齢者ドライバーによる事故も相次いでいて免許の返納をどう促すかも課題となっている。そこで、この乗合タクシーでは事前に会員登録をすれば月額3500円の定額で自宅とスーパーや医療機関など、あらかじめ設定された12か所との間の送迎に何度でも利用でき高齢者の生活の足としてもらうねらい。利用するには、前日までに電話での予約が必要で、タクシーは平日の午前9時から午後4時まで運行されている。