8月末、福島第一原発にたまる処理水の放出開始。反発した中国は日本の水産物の輸入を停止した（日本経済新聞より）。9月29日、宮下一郎農水大臣は「ホタテを1人年間5粒食べて」と異例の呼びかけをおこなった。
番組で、ホタテを調査。向かったのは、名産地（北海道・紋別市）の水産加工会社・丸ウロコ三和水産。こちらでは出荷する約2割が中国向けだった。関係者によると「（中国には）殻つきのまま輸出していた」。殻剥きをおこなうのは中国の工場で、そこから、むきみをアメリカなどに高値で輸出していた、という。同社では現在、関連会社に殻剥きを依頼している。
次に向かったのは、ネット販売をはじめた加工会社・きゅういち（函館市）。関係者によると「1か月弱で2500万円売り上げた」「大手飲食チェーンからの大口注文も入った」という。
ホタテの養殖が盛んな森町では、ホタテ50万食を学校給食に無償提供した。岡嶋康輔町長は「給食を活用して流通を動かす」などと話した。
しらべてわかったホタテについて60秒で解説。元々中国に輸出するホタテは殻つきで、国内向けには殻をむかないと売れない。加工会社はECサイトで販売、自治体は給食で提供するなど新たな試みも。気になるホタテの現在の価格は番組調べで税込み518円（千葉市若葉区・石毛魚類千城台本店）だった。ちなみに底値は10粒で430円だった。