江東区にある砂町水再生センターは、1930年に稼働した東京で2番目に古い水再生センター。江東区や墨田区など23区東部の広い地域から出る下水の処理を行っている。また、日本初の下水道技術専門の大規模実習センターもある。震災対策について学ぶことができる実習室について、下水道局計画調整部・再構築浸水対策推進担当課長・阿部京氏が紹介。大地震が発生したあとマンホールが地上に飛び出す現象は、液状化現象によって引き起こされる。そこで東京都下水道局が採用したのがフロートレス工法。液状化の危険性が高い地域にあるマンホールの壁の内側に特殊な弁を設置。周辺の水圧が高まるとマンホールの中に地下水を取り込んで水圧を逃がし、浮き上がるのを防ぐ。下水道局では環境に配慮したさまざまな取り組みも行っている。例えば江東区にある東京都江東高齢者医療センターでは、砂町水再生センターの処理水や焼却炉の廃熱などを冷暖房や給湯の熱源として活用している。未利用エネルギーを活用することでCO2の排出量が抑えられ、地球温暖化防止に貢献することにつながる。
住所: 東京都江東区新砂3-9-1