広島県・濱岡さんのお宝は、9000万円の借金のカタとして残った中国の大きな端硯・5点。古来中国では硯・筆・墨・紙は文房四宝とよばれごく一部の特権階級のみが使うことが許される特権階級だった。中でも硯は唯一消耗品ではないため、格調高い遠具として珍重された。すぐれた硯は石の質で決まり、名品と言われるのは広東省肇慶市で採掘された端硯で、氷紋があるものや様々な色が存在するものなどがあり、一番の特徴は眼と言われる模様で美しいものほど価値が高いとされている。依頼品は、巨大な端硯5点で、いずれも精緻な彫刻が施されているもの。
住所: 東京都台東区根岸3-3-18