神奈川・三浦半島の最南端、城ヶ島。目指すお店は海岸から一直線約60m。「魚のかねあ」は創業半世紀を超える食堂。潮風の心地良いテーブル席もあり、ペット連れもOK。人気は三崎のマグロを使ったメニューで多い日には250人の客が訪れるという。三崎から仕入れるマグロは様々なバリエーションでいただける。一番人気はメバチマグロの赤身に醤油ダレをまとわせ中トロの月見とハーフ&ハーフでいただく「ダブルまぐろ丼」。マグロ目当てというお客さんにも好評。マグロといっしょに地魚も楽しみたいという人に人気なのは「刺し身盛り合わせ定食」。マグロは赤身に中トロ、三浦半島沖で取れたオオモンハタ、イシダイなど6点盛りを楽しめる。店を営むのは3代目店主の尼野恭嗣さん。提供するマグロは三崎のマグロ問屋から仕入れるメバチマグロ。まるっと1本分仕入れるため色々な部位が味わえるのも魅力。例えばカマトロの部分は、軽く焼いたあとバーナーでほどよく炙り、シンプルに塩焼きで。常連のおすすめは、「自家製鮪の角煮」。三崎のマグロ推しの店には毎日は用意できないもう1つの名物メニューも。ある日の仕入れに同行させていただくと、着いたのは尼野さんが毎朝通う、漁師が営む鮮魚店「かねしち丸水産」。地魚はここで仕入れるという。20年来の付き合いという親方は「大雨、大シケ以外は毎日ココへ来てウソのない本当の地物を扱っている」などコメント。朝取れの生シラス。毎日用意できないもう一つのメニューとは朝どれの生シラス。とれないときは1、2週間水揚げがないそうだが、看板が立てば「本日朝どれあります」の印。たっぷりの生シラスの隣に漬けマグロが寄り添う一杯は紅白が食欲を誘う主役がダブルの豪華丼。
住所: 神奈川県三浦市城ヶ島689