東京・千代田区神田駿河台にある「山の上ホテル」は、川端康成や三島由紀夫など数々の作家や文化人が利用したことで知られているが、建物の完成から87年がたったことし2月、老朽化に伴って休館した。明治大学によるとこの山の上ホテルについて、約1600平方メートルの土地と地上6階、地下2階の建物について、きょう付けで取得し、外観を維持したまま耐震工事を進める計画だという。その後の具体的な活用方法は検討中だとしているが、ホテルとしての営業再開を目指すとともに、大学のキャンパスが隣接しているため一部を学生寮や教育関連の施設などとする方針。今回の取得について明治大学は「山の上ホテルは歴史的にも価値ある建造物で、新たなシンボルとして継承していく」としている。