- 出演者
- 平井信行 三平泰丈
オープニング映像。
マイナ保険証への移行が来月2日に迫る中、各地の自治体の中にはマイナ保険証に必要なマイナンバーカードの申請が急増しているところもある。一方、高齢者施設の現場では戸惑いの声が上がっている。東京・町田市では、市民センターや商業施設に臨時の会場を設けてマイナンバーカードの申請に対応している。先月は4313件とことし4月の3倍近くの申請があった。東京・葛飾区の特別養護老人ホームでは、71歳から104歳までの91人の高齢者が入所。入所者の多くが日常生活を1人で送ることが困難な要介護度4。病院には家族の代わりに職員が付き添うことが多いため、健康保険証は事務所内の鍵付きの棚ですべて預かっている。しかし施設では来月2日から移行するマイナ保険証は預からないという方針を決め、今月から入所者の家族に便りを発送している。その理由は取り扱いの責任が重すぎるというもの。マイナ保険証の場合は原則、暗証番号が必要になることや悪用されると税や年金など保険資格以外の重要な個人情報にアクセスされるおそれがあるため。管理の問題もある。国はマイナ保険証を施設で預かる場合は鍵付きのロッカーなどにすることや管理を行う職員の範囲を定めることなどの手順を示しているが緊急で受診が必要なこともあり、管理する職員を限定することは現実的ではないという。
東京・千代田区神田駿河台にある「山の上ホテル」は、川端康成や三島由紀夫など数々の作家や文化人が利用したことで知られているが、建物の完成から87年がたったことし2月、老朽化に伴って休館した。明治大学によるとこの山の上ホテルについて、約1600平方メートルの土地と地上6階、地下2階の建物について、きょう付けで取得し、外観を維持したまま耐震工事を進める計画だという。その後の具体的な活用方法は検討中だとしているが、ホテルとしての営業再開を目指すとともに、大学のキャンパスが隣接しているため一部を学生寮や教育関連の施設などとする方針。今回の取得について明治大学は「山の上ホテルは歴史的にも価値ある建造物で、新たなシンボルとして継承していく」としている。
インターネット公売は国税庁が税金の滞納者から差し押さえた財産をオークションサイトに出品し、強制的に売却する手続きで2007年から年に4回ほど行われている。今回、東京国税局が出品したイタリアの高級スポーツカー・フェラーリは走行距離は1500キロほどで、最低入札価格7130万円に対し、これまでの最高額となる1億7100万円余で落札された。東京国税局はことし8月にも別のフェラーリを出品し、不動産以外では当時最高の金額だった9430万円余りで落札されていた。国税を滞納している人の滞納残高は、昨年度末の時点で全国で9276億円と増加傾向にあり、国税庁の担当者は「差し押さえた財産のインターネット公売などを通じて適正で公平な課税や徴収の実現に努めたい」とコメントしている。
関東の気象情報を伝えた。