インターネット公売は国税庁が税金の滞納者から差し押さえた財産をオークションサイトに出品し、強制的に売却する手続きで2007年から年に4回ほど行われている。今回、東京国税局が出品したイタリアの高級スポーツカー・フェラーリは走行距離は1500キロほどで、最低入札価格7130万円に対し、これまでの最高額となる1億7100万円余で落札された。東京国税局はことし8月にも別のフェラーリを出品し、不動産以外では当時最高の金額だった9430万円余りで落札されていた。国税を滞納している人の滞納残高は、昨年度末の時点で全国で9276億円と増加傾向にあり、国税庁の担当者は「差し押さえた財産のインターネット公売などを通じて適正で公平な課税や徴収の実現に努めたい」とコメントしている。