石油の国家備蓄放出が始まった。国内第一号となったのは愛媛・今治市にある菊間国家石油備蓄基地。きのう、原油をパイプラインを通じて隣に建つ製油所に送られた。ロシアのウクライナ侵攻以来、約4年ぶりの放出。きょう以降、福岡県の白島基地や北海道の苫小牧東部基地など全国10か所から順次放出される予定。これにより16日からの「民間放出分」と合わせ、国内需要の約45日分が市場に放出される。ただ、備蓄放出の目的は物流や産業を止めない為の一時的な措置で、ガソリン価格の値下がりにはつながらない。日本は原油の9割以上を中東からの輸入に頼ってきた。政府関係者からは「中東情勢が安定しないと備蓄の放出だけでしのぎきるのは難しい」という声も聞こえてくる。
