14歳で亡くなった息子と23年後に果たした再会。亡くなった大切な人がAI技術によってデジタルで蘇り語りかける。日本で始まった新たなサービスを紹介した記事。山田さん夫妻は23年前、最愛の息子・隼人さんを14歳で亡くした。隼人さんは心臓に病気があったが、運動が好きで優しい男の子に育った。しかし14歳の時、突然、学校の体育の授業中に倒れ、そのまま亡くなった。それから20数年、2人はことあるごとに「もし生きていたらどのように成長していただろうか」と、思い巡らせてきた。そうした中、葬儀会社が提供する、亡くなった人をAIで再現するサービスを知った。生前の写真や声などをもとに出来上がったのは、5分ほどの動画。37歳になった姿の隼人さんが満面の笑みを浮かべている。母親は「隼人があの世から里帰りしてくれたような気がしました」と話していた。医師の福田元さんは、2年前に53歳で亡くなった妻・奈津子さんをAIで再現した。こちらは決められたメッセージを読み上げるのではなく、対話できることが特徴。AIに1万字を超える奈津子さんの情報を学ばせ、ユーモアや愛情が会話に反映されたという。福田さんが利用したきっかけは、内科医でありながら奈津子さんの腎臓がんを見抜けなかったことを後悔し、謝りたかったからだそう。デジタルと弔いについて研究している専門家は「悲しみと向き合う1つの道具にはなり得る」とした上で、「課題として依存の問題や再現される死者の尊厳が守れるかの議論も必要」としている。
