新御徒町駅から歩いて7分、蔵前橋通りと平行する全長およそ230mの小さな横丁である「おかず横丁」。昭和の時代は家族経営の町工場が多く、食事の手間が省ける惣菜を扱う店が増えていったという。そのためおかずは全て揃うということでおかず横丁と呼ばれるようになったとのこと。かつて100軒ほどあった店は30軒ほどになったが、地元の人たちに愛され続ける店ばかりである。探訪開始となり「いなごのつくだ煮」が置いてあるのを見つけた。昔ながらのショーケースには他にも甘辛く炊いた「きゃらぶき」や食卓を彩る「青豆」の煮物などのおかずなどが並んでいた。創業は昭和10年の「入舟や 水上商店」で現在は3代目の水上螢子さんと、息子の雄二朗さんが店を切り盛りしている。創業から90年変わらないのはシンプルで優しい味付けであり、作っているおは五目豆であった。昔ながらの味は地元の人たちに愛され続けていた。35年前の映像では初代の妻である水上きぬさんがお客さんへの思いを語っていた。