世界で53カ国102か所に存在すると言われる中国の秘密警察。この発表を行ったスペインのNGO団体「セーフガード・ディフェンダーズ」に増田ユリヤが話を聞いた。そもそも中国の秘密警察とはどんな活動を行っているのか。他の国で中国への肯定的な雰囲気を作り出すことや現地の反体制的な中国人を帰国させる目的があるという。そもそも当事国の了解を得ない水面下での警察活動は重大な主権侵害にあたる。一方で中国当局は秘密警察について在外中国人の運転免許更新など行政サービスを提供するための場所であると説明しており、警察活動はしていないと主張している。セーフガード・ディフェンダーズのローラ・ハース氏は「まず1つは国内においてこの問題が存在することを認識することが必要。名前を付けて話題に挙げて問題提起する。すべての人々がこういった活動の姿がどのようなものか知っていることがとても大事。これは単なる外交問題ではない。公安だけの話でも司法だけの話でもない。政府、司法組織、公安そういった組織のあらゆる部分に触れている問題。だからこれらの組織が一丸となって動くことが大事。私はヨーロッパの民主主義国家の多くが直面している問題に日本も同じように直面していると思う。」と指摘した。