斎藤元彦氏が自身の失職にともなう兵庫県知事選挙に無所属で臨み、次点の稲村和美氏に大差をつけて圧勝した。斎藤氏をめぐってはパワハラなどの疑惑を告発した元幹部が死亡。県議会が不信任案を全会一致で可決し失職した。その状況をひっくり返した勝因の一つに「SNSの広がり」。斎藤氏は失職直後から街頭演説を開始したが当初は見向きもされなかった。しかし1週間後に公式SNSを立ち上げ動画を投稿していくと徐々に変化が。演説には聴衆が増えて選挙終盤には多くの人が訪れた。出口調査でもSNSをよく見る10代から30代の若者からの支持は6割を超えていた。支援者は一連の疑惑は全てデタラメと主張している。ただ知事室にはおねだりして受け取った可能性のある品物が並んでおり、これらの一部については、斎藤氏も提供されたことを認めていた。またパワハラをめぐっては職員のアンケートで訴えが寄せられた。これに対しても斎藤前知事は「不快な思いをさせたのは申し訳ない」と陳謝している。斎藤氏は「県職員の皆さんとの関係をもう一度スタートする」と話した。