1カ月に本を読む冊数の調査では「読まない」という人が60%を超えている。(文化庁調査)。また、去年5月の1カ月間を対象にした別の調査では高校生の半数以上が一度も読書していない。(全国学校図書館協議会)。2022年度の新必修科目「現代の国語」では論理的・実用的文章は小説や詩などを除いたものとされ、この年の教科書での小説の取り扱いは17点中2点だけだった。その後、文科省が参考としての掲載は可能との見解を示したことから、2026年度の教科書では22点中11点で小説が掲載され復活してきている。神奈川県立高校教師・笠原美保子さんは「学生たちが小説に触れ、自分が出会えない人の人生を知り、若者自身の人生の物語を進めていく上での参考にしてほしい」と語っている。第一学習社「標準 現代の国語」には又吉直樹のエッセイ「なぜ本を読むのか」が掲載されていて、本を読むことで得られるものについて物事を捉える際の視点が増えるといったことが書かれている。又吉直樹は「共感することで自分の視点の強度が高まる。自分と違う考え方が出てくるので新たな感覚の発見につながる」などとコメントした。
